【お客様の声】複数の窃盗事件で示談 不起訴処分獲得した事例
■事件概要■
ご依頼者様の息子様(京都市在住、大学生)が、学校内の図書館において他生徒のカバンや財布を盗む窃盗事件を起こし、現行犯逮捕され、その後勾留されてしまった窃盗事件。
■事件経過と弁護活動■
ご依頼者様の息子様は、現行犯逮捕され勾留された窃盗事件(以下、「本件」)以外にも、複数件同じ現場で窃盗行為を繰り返していました。
ご依頼者である親御様は、息子様が過去に遭った事故により、身体的な障害を抱えておられることから、身体拘束が長引くことで息子様の症状が悪化するのではないかと不安を抱えておられました。
また、まだ大学生である息子様の将来も考え、窃盗事件の被害者様に謝罪や弁償を行い、どうにか寛大な処分を得られないかと望まれていました。
そこで、担当弁護士は、ご依頼いただいた直後から身柄解放活動を行うと共に、本件被害者様への示談交渉に取り掛かるため、検察官へ働きかけを行いました。
そして、迅速に被害者様との示談に取り掛かり、ご依頼いただいてから1週間弱のうちに、示談を締結し、被害者様からお許しのお言葉もいただくことができました。
息子様は、過去の事故が原因で記憶があいまいになることがあるとのことで、事件当時のことをはっきりとは覚えておられませんでした。
また、余罪も複数件存在することから、再逮捕等による身体拘束の長期化も懸念されましたが、迅速な示談締結となったこともあり、本件の勾留満期とともに処分保留で釈放となり、本件以外の窃盗事件(以下、「余罪」)についての捜査は、身体拘束をせずに行う在宅捜査に切り替えとなりました。
その後、余罪として立件された4件の窃盗事件の被害者様へも示談交渉を行い、4件すべての被害者様と示談を締結、お許しのお言葉もいただくことができました。
そして、本件と余罪を含めた5件について示談締結ができていること、さらに被害者様からお許しの言葉もいただいていること、ご依頼者様と息子様が弁護士と協力して再犯防止策を構築していること等を、弁護士が検察官へ主張し、交渉していった結果、5件の窃盗事件について全て不起訴処分を獲得することができました。
息子様は、身体的障害のリハビリと同時に、カウンセリングも受けながら、再犯防止に取り組みつつ、日常生活を送られるとのことでした。