【お客様の声】少年による窃盗事件で勾留阻止・釈放を実現した事例
■事件概要■
依頼者様の息子様(大学1年生、京都府在住)が、道を通行していた被害者様へ抱き着こうとしたところ振り払われたため、咄嗟に被害者様の持っていた携帯電話を窃取して逃走、後日通常逮捕された窃盗事件。
■事件経過と弁護活動■
息子様は、大学1年生であり、大学の夏季休暇中に起きた出来事でした。
そのこともあってか、逮捕時大学には事件のことは知られずにいましたが、勾留されて身体拘束が長引けば、大学へ知られて退学処分になったり、周囲に事件が発覚して生活がしづらくなってしまったりするおそれがあり、依頼者様であるお母様は、その点を非常に心配されておりました。
担当弁護士は、裁判官に対し、検察官が行った勾留請求を認めずに釈放してほしい旨意見書を提出するなどして主張し、働きかけを行いました。
その結果、勾留請求が却下され、息子様は逮捕から2日程度で釈放され、大学にも事件を知られることなくすぐに日常生活へ戻ることができました。
また、息子様ご本人はもちろん、依頼者様であるお母様、お父様も、被害者様への謝罪や弁償について、どのような形で進めていけばよいのか心配されておりました。
弁護士が間に入り、被害者様への謝罪の場を設けていただき、お母様、お父様より、被害者様の親御様へ謝罪をいたしました。
その場では、息子様の作成された謝罪文もお読みいただき、息子様が逮捕され、今回の事件を起こしたことを心より反省していること、被害者様への深い謝罪の気持ちを持っていることを伝えさせていただきました。
その後、被害者様の親御様と示談を締結することができ、今後の更生に期待するとのお言葉も頂戴することができました。
家庭裁判所送致前から、息子様には、弁護士より日誌や課題文の作成を課題として出しており、今回の事件をこまめに振り返っていただき、自分の行ったことの大きさを考えていただきました。
息子様は、今回逮捕されたことで、自分の軽率な行動によって被害者様を始めとして、自分を支えてくれているご両親等の多くの人に迷惑をかけてしまった、とご自分の行動を振り返るに至りました。
そして、その反省の深さや今後のご両親の協力を弁護士より審判にて主張し、保護観察という結果を獲得することができました。